北国街道…中山道追分宿から分岐し、北陸道と交わる高田までの街道を指す。
江戸時代に制定された江戸と地方都市を結ぶ路線を「脇往還」(わきおうかん)と呼び、この1つ北国往還が、明治以降にこの通称で
呼ばれるようになった。
この道は昔、牛に引かれて善光寺参りの伝説を生み、戦国時代には武田と上杉の覇権を争う点で重視した道であり、
江戸時代は
佐渡の金を運ぶ主要道路となった。
街道中に今も尚残る、宿場町や街道標をたどりながら、善光寺参りをした古人の心に思いを馳せてみる… この北国街道そばにある
アルマナックとしては、せっかくのこの機会を逃す手はないと、この秋の新企画を計画中!
さすがに20kmを一気に歩くのは大変でも、宿場ごとに少しずつ史跡探訪の意味合いを濃くして、歩いてみるのも一興かと考えています。
ご意見・ご希望などもお待ちいたしております。
2005年には、アルマナックイベントとして北国往還関所である「関川関所」から野尻宿・柏原宿・古間宿・牟礼宿へと続く旧街道を
少しずつ歩いてみたいと考えています。 暖かくなったなら、ぜひ…
ご参加のご希望がございましたら、ぜひご連絡ください。 また、イベント開催決定時にはHP・会報等でお知らせいたします。
去る平成15年5月30日(金) 北国街道シンポジウム〜歴史・交流・創生。道が生み出す地域の文化〜 が、
長野県県民文化会館にて開催されました。
基調講演 道の歴史〜北国街道からフリーウェーまで〜 井沢元彦氏(作家)
パネルディスカッション 「歴史・交流・創生。道が生み出す地域の文化」
アトラクション 語り「北国街道善光寺宿ものがたり〜命・永遠(とわ)なれ」 語り部 瓜生喬氏
私も聴講に行ってきました。
井沢氏の「歴史に見る裏と表」を考えながら、佐渡の金を運び、参勤交代の大名行列が行き交い、その土地にあらゆる文化をもたらす
一方で、疲弊していく大名達の懐や、善光寺に信仰を求めた民衆の思いを、その道は刻みつづけているのだと感じました。
また「命・永遠なれ」は、ご開帳の善光寺を襲った「弘化の大震災」を題材に、門前町の被害を最小に押しとどめた代官「寺島善兵衛」の
人柄を、普請大工として仕えた夫婦の目から描いた一人芝居でした。リュートの伴奏に瓜生喬の響き渡る声が異次元へと誘いました。
意外と知らなかった歴史に残る人物に、こうした心に残る形で出会えたことがうれしくもあり、また、長野に住む者として伝えていきたいと
感じました。 こうして、約3時間半があっという間に過ぎました。(KAZU)
北国街道ウォーキングは大盛況のうちに幕を閉じました。6回の延べ参加者が3000名にも達したそうです。
|